院長あいさつ
院長あいさつ
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 岩見沢市立病院は1927年(昭和2年)に病床数56床にて当時は町立病院として開設されま
した。それ以降、岩見沢市はもとより南空知圏域の住民の皆様方の健康の維持と良質な医療
の提供を使命として歩んでまいりました。現在の病院本館は3代目で1985年(昭和60年)に
建築され、今年で39年目を迎えます。その間に、特に21世紀にはいってから医療は大きく進
歩し、人々の健康に多くの恩恵を与えることができるようになりました。しかし、現在の病
院はまだその発展途上の段階で設計された建物であるため、建物の構造上の問題で医療の提
供に制約をうけることが生じてきています。そのため、数年前からより良質な医療の提供を
目指して病院新築に向けた計画を進めてまいりました。
 また、日本全体が今後人口減少および少子・高齢化が進み、かつてのように経済的に高度
成長することが期待できなくなっています。特に南空知圏域は、少子・高齢化の先端を進ん
でいる地域の一つです。人的資源が少なくなる中で、より質の高い医療を提供できるように
、これまで急性期医療を共に担ってきた北海道中央労災病院と一緒になってひとつの新しい
病院を作ることに合意を得ることもできました。
 以上のような経緯のもと今年度より新病院の設計がはじまり、市立病院開院100周年を迎
える2027年度(令和9年度)末までには新しい病院の建物が完成する予定です。新しい病院
では、両病院の現場で働く職員の意見を様々なワーキンググループで取り上げながら、その
意見を反映し、現在の施設に比べてより広々とした待合室、個室を多く設定してプライバシ
ーを尊重した快適な病室、最新の医療技術やチーム医療に対応した設備を備えるものにした
いと思います。また、新病院開院までの間に、新しい設備を十分に活用し質の高い医療を提
供できるように、より一層研鑽に努めてまいります。
 コロナパンデミック当初、国などからの支援の形がまだ見えない中で、当院が孤軍奮闘し
ていた大変に苦しい時期に、地域の住民の皆様方からは多くの温かいご支援の言葉やご寄付
を頂き、職員一同大変に励みになりました。どうもありがとうございました。新病院の最新
の医療設備による充実した医療サービスにご期待いただくとともに、それまでは現施設で今
後も南空知圏域の住民の皆様方の健康と幸福を支えることに全力で取り組んでまいりますの
で、変わらぬご支援のほど、どうそよろしくお願いいたします。
 
令和5年4月
                     岩見沢市立総合病院 院長 小倉 滋明
 
 

 

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